負担になる家事は人に頼み、億劫と上手につき合う
とはいえ、いつも、やる気満タンでいるわけにはいきません。そこは疲れない程度に調整しながらやっていくのがいいのです。
億劫を否定するのではなく、老いの自覚をもちつつ、ある程度は受け入れたほうが、自分の身を守ることができます。
負担になってきた家事などは、人に頼むというワザを使いましょう。私の場合は、週に2日、シルバー人材センター[注1]の人に来てもらい、食事作りと、掃除、洗濯をしてもらっています。
最初は代金が割安なのがいいと思いお願いしたのですが、スタッフは地域に住んでいる人たちなので、知っている先生がいた学校のことなど、共通の話題があるのです。親近感が湧いて、いまではとても心強く思っています。
それに、皆さん家事のベテランです。食事はおいしく、部屋はすっきり清潔にしてくれます。
億劫に立ち向かいながらも、苦しい部分は無理をせずに人にお願いしながら、上手に老いとつき合っていく。その億劫を自分だけ、家族だけで解決しようとしないこと。これは、人生100年時代を生き抜く知恵の一つです。