〈発売中の『婦人公論』2月号から記事を先出し!〉
NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公・寅子の弟・猪爪直明役の好演が話題になった三山凌輝さん。俳優だけでなく、7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTのメンバー、RYOKIとしても活躍している。彼の運を引き寄せる力の源は、行動し続けるという姿勢にあった(構成:上田恵子 撮影:小林ばく)
NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公・寅子の弟・猪爪直明役の好演が話題になった三山凌輝さん。俳優だけでなく、7人組ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTのメンバー、RYOKIとしても活躍している。彼の運を引き寄せる力の源は、行動し続けるという姿勢にあった(構成:上田恵子 撮影:小林ばく)
「直明ちゃん! 」とのギャップを楽しんで
昨年、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で僕が演じたのは、家族思いの優しい青年・直明。役柄にも共演者の方々にも恵まれ、素晴らしい作品に参加させていただけたことを感謝しています。
BE:FIRSTとして音楽フェスに出演するため地方に行った際には、母親世代の方から「直明ちゃん!」と、声を掛けていただいて。朝ドラの影響力の大きさを実感しました。
僕自身は、直明ほどの好青年ではありません(笑)。でも根が素直で正直なところや、正面から物事と向き合うところは似ているなと思いながら演じていました。ライブなどで、俳優ではないBE:FIRSTのRYOKIを観てくださった方には、昭和時代の青年を演じた僕と、ラップを歌っている姿のギャップも楽しんでもらえたのではないかと思っています。
僕の俳優人生にとってもうひとつ大きな作品をあげるならば、2022年に公開された映画『HiGH & LOW THE WORST X』です。BE:FIRSTとしてデビューした直後にオファーをいただいて、タイミングとしてもありがたいご縁でした。
最初は違う役を演じる予定だったのですが、撮影に入る前の練習で、監督が僕のアクションを評価してくださり、瀬ノ門工業高校の頭・天下井公平役に抜擢してくださって。撮影はハードでしたが、俳優として成長できたと思います。出演者同士の絆もどんどん深くなり、作品を通して大切な友人を得られた、僕にとって忘れられない作品です。