親からの虐待を受けてきたわけではなくても…
愛着に大きな問題が生じる典型は、虐待を受けて育った場合です。ですが、虐待を受けてなくても、愛着の問題を抱えている人が、実は少なくありません。
そうした逆境体験はないのに、自己肯定感や基本的安心感が乏しい方が多くいます。
それは愛情不足というより、むしろ少子化のなかで、親は「理想の子ども」を育てようとするため、子どもは「ありのままの自分」を「理想からはずれたダメな子」だと思ってしまうなどの、現代社会の病理が見えてきます。
みなさんの中にも、「自己肯定感が乏しい」「自分がきらい」「親との関係が苦しい」などを感じている人がいるかもしれません。読み進めながら、ご自身についてふり返ってみてください。
もしそれが愛着の問題なのだとわかったら、自分の手で愛着を再構築することに挑戦してみませんか。
真の意味で大人になるため、損なわれてしまったあなた自身をとり戻していきましょう。