自分のことは棚に上げてなんぼ

藤本 おさむさんが子どもに怒ることもあるんですか? 

鈴木 人を傷つけることを言ったとか、酷い嘘を言うとか、モラルにあたる部分ではよく怒ります。藤本さんは子どもの嘘に気づいたとき、どう対処していますか?

藤本 子どもってすぐバレる嘘をつきますよね。

鈴木 大人って、子どもへ「嘘をつくな」と言いがち。でも、大人だって嘘をつくことがある。だからその怒りかたは有効じゃない、と最近思うようになってて。それでよく嘘に対しての向き合いかたを考えるんですよね。

藤本 もし嘘だろうなと思ったら、この先嘘がつけないぐらい、「どうしたの?」と詰め寄る時はあります。

鈴木 でも子供たちって、かつての自分がやってきたようなことを、今やっているわけじゃないですか?

藤本 そうなんですよね。そんなこと言ったら、私なんて人生で宿題をやったことがない。(苦笑)

鈴木 でしょ。(笑)

藤本 子育ては”自分のことは棚に上げてなんぼ”だと思っているので。

藤本さん「私のような人生を送ったところで、同じになるとは限らないし、それが幸せかもわからないから」

鈴木 なるほど! 

藤本 私のような人生を送ったところで、同じになるとは限らないし、それが幸せかもわからないから。

鈴木 そこに対して自問自答はすごくあるんですよ。自分でやってこなかったことをやらせないといけないかもしれない。一方で自分だって嘘をついてきたし、人を傷つけてきた。そういう意味でいくと、確かに自分を棚に上げていかないと育児はやれないですよね。

藤本 絶対やれないです。(笑)


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