その場でできることをしっかりと
洗面所の鏡の前で、片手か両手を洗面台か壁に添えて立ち、転倒しないようにしながら片脚ずつその場で上げる運動は、歩く練習になります。
この時、鏡を見て自分の頭が左右に揺れないようにすれば、バランス練習にもなります。
椅子を使わなくても、床やベッドの上で片方ずつ脚を上げたり下ろしたり、膝を伸ばしたり曲げたりするだけで運動になります。
「フィットネスクラブや公園でなければ運動はできない」と決めつけて何もしないのではなく、その場でできることをしっかりとやることが、運動不足の解消につながります。
※本稿は、『健康寿命をのばす! 整形外科医のカラダの痛み相談室』(創元社)の一部を再編集したものです。
『健康寿命をのばす! 整形外科医のカラダの痛み相談室』(著:井尻慎一郎/創元社)
人生100年時代。せっかく長生きするのなら、より元気に楽しく過ごしたい。
慢性的な痛みの正体はなに?
突発的なケガはどう対処する?
病院はどこを受診したらいい?
……そんな疑問を、これまで5万3000人以上の患者に寄り添ってきたベテラン整形外科医がわかりやすく解説します。