昭和アイドルや新幹線、アナログ感が懐かしい
竹内2025年は、「昭和100年」だそうです。大島さんは昭和のアイドルがお好きだと聞きましたが。
大島最近は昭和ブームと耳にしますが、以前から私がカラオケで歌うのは80年代のアイドルソング。中森明菜さんや山口百恵さんなどいろいろです。
竹内84年生まれの大島さんは、当時の歌番組などは、あまり記憶にないのでは?
大島もともと両親が歌うことが好きで、物心ついた頃から姉も含め家族4人でよくカラオケに出かけていました。そこでアイドルソングを聴いて刷り込まれたのかもしれません。当時のアイドルの歌や踊りは、とてもアーティスト性が強かったと思います。昭和の歌番組を見ていて楽しいのは独特のアナログ感。たとえば有線マイクのコードに手を添えて、さっとさばく姿に心打たれますね。人間のつくり上げた仕草や声色が匂い立つような気がして。
竹内ああ、わかります。デジタル技術のない時代のメディアには、人間力だけで勝負している熱気みたいなものが確かにありました。
大島竹内さんの昭和の思い出といいますと何ですか?
竹内私は昭和35年生まれで、子ども心に思い出深いのは新幹線の登場ですね。丸くてかわいい顔の0系新幹線。ビュッフェ車両でおばと食事したことを覚えています。
大島車内で売られていた、カチカチに凍ったアイスクリームやポットで注がれる熱々のコーヒーなども、もはや懐かしいですね。
竹内考えてみると、少し前の記憶なのに懐かしいと感じるほど、社会はすごい勢いで変化していますね。科学について言えば、AIがいろいろな分野で、当たり前のように使われる時代になりました。
大島先日、娘と旅行に行く前に、生成AIを使ってスケジュールを組んでみたところ、すぐに行程プランが出てきて驚きました。ただ、おすすめされた飲食店が閉店していたり、情報に不備もあって、やはり最後は人間のチェックが欠かせないのかな、と。
竹内使いこなせば、とても役立つツールです。でもそのうち、完璧な行程表を作成するだけではなく、予約まで勝手にされるようになるかもしれませんよ。
大島便利ですが、味気ないかも。
竹内今はデジタル時代だからこそ、昭和の歌やアナログなものに触れると人の温もりを感じて、ほっとできるのかもしれないですね。
