「ノーマル」なんて存在しない
もう1つ言えるのは、ホルモン値の検査は有益ですが、それをほかの誰かと比べる必要はありません。たとえば、男性のテストステロン値。20年前に「慢性的に低い」とされた値が今では、「標準値(ノーマル)」とされています。これだと、他人と比較してもまったく役に立ちませんよね?
それから、ホルモン値は世界中で異なります。フランスにいる人の標準値は、シンガポールにいる人の標準値ではないし、ニューヨークにいる人やマンチェスターにいる人にとっても違います。数字はあまり気にせず、症状にもっと注意を払うべきだと思います。
あなたは不安になりがちですか? よく眠れていませんか? 好ましくない食習慣を送ってしまっていますか? ということは、取り組むべき何かがそこにあるということです。
※本稿は、『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
英国SUNDAY TIMESベストセラー日本上陸!
睡眠不足、食べ過ぎ、ぼーっとする・もの忘れ、気分の落ち込み、イライラ・怒り、生理周期の乱れ・PMS・更年期。
それぞれの症状ごとに重要なホルモンをコントロールする、すぐ実践できる対処法(ホルモンハック)をお教えします。
いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本
作者:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子
出版社:CCCメディアハウス
発売日:2025/2/3
出典=『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(著:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子/CCCメディアハウス)
ダヴィニア・テイラー
サプリメント会社ウィルパウダーズ創設者
起業家、バイオハックのパイオニア、減量のエキスパート、4人の母親であり、人気テレビドラマの俳優としてキャリアをスタート。「90年代の悪名高きパーティガール」として知られたが、バイオハックにより人生を大転換。生活習慣をハックすることでカラダにどのような影響が起こるかを熱心に調べ、最適な健康状態を手に入れ、20キロ近く体重を落とした。これまで調べてわかったことや学んだことは、イベントやインスタグラム(@daviniataylor)でシェアしている。
松丸さとみ
翻訳者、ライター
学生や日系企業駐在員としてイギリスで6年強を過ごす。主な訳書に『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』『FRIENDSHIP 友情のためにすることは体にも心にもいい』(ともに日経BP)、『FOREVER DOG 愛犬が元気に長生きするための最新科学』(ユーキャン)、『「人生が充実する」時間のつかい方』(翔泳社)、『脳の外で考える』(ダイヤモンド社)、『FULL POWER』(サンマーク出版)、『限界を乗り超える最強の心身』(CCCメディアハウス)がある。
松村圭子
日本産科婦人科学会専門医、成城松村クリニック院長
若い世代の月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を心がけ、アンチエイジングにも精通している。西洋医学のほか、漢方薬やサプリメント、各種点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。生理日管理を中心としたアプリ・ルナルナの顧問医。著書に『これってホルモンのしわざだったのね』(池田書店)など。