「ノーマル」なんて存在しない

もう1つ言えるのは、ホルモン値の検査は有益ですが、それをほかの誰かと比べる必要はありません。たとえば、男性のテストステロン値。20年前に「慢性的に低い」とされた値が今では、「標準値(ノーマル)」とされています。これだと、他人と比較してもまったく役に立ちませんよね?

それから、ホルモン値は世界中で異なります。フランスにいる人の標準値は、シンガポールにいる人の標準値ではないし、ニューヨークにいる人やマンチェスターにいる人にとっても違います。数字はあまり気にせず、症状にもっと注意を払うべきだと思います。

あなたは不安になりがちですか? よく眠れていませんか? 好ましくない食習慣を送ってしまっていますか? ということは、取り組むべき何かがそこにあるということです。

※本稿は、『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。


いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(著:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子/CCCメディアハウス)

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