ブルーライトでメラトニンの分泌が乱れる
このようなライフスタイルはつまり、ストレスホルモンが常に高く、エンジンを空ぶかししているような状態だということです。
これに対処するため、私たちはリラックスしようと夜間ずっとスマホを触り続けたり、ネットフリックスでドラマを一気見したりして過ごします。ところが、画面からのブルーライトを思い切り浴びているせいで、カラダは昼間だと勘違いし、メラトニンの分泌が乱れます。そうやって眠れなくなるのです。
いったんリズムが狂うと、悪循環になりかねません。寝つけなくなると、眠れないことがますます気になります。こうした感情を抱えていると、カラダはさらなるストレスにさらされます。
これはつまり、夜間にコルチゾールが高まり、そのせいでリラックスできず、疲れているのに目が冴えている状態になるということ。
なかには、実際に眠ろうとするとアドレナリンが体内を駆け巡ってしまうという人もいます。哀れな脳が、眠ること自体を脅威だと認識してしまうのが原因です。
ということで、何もかもがバランスを崩した状態で、今やあなたは副腎機能不全を抱え、眠れなくなってしまうのです。
※本稿は、『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
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いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本
作者:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子
出版社:CCCメディアハウス
発売日:2025/2/3
出典=『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(著:ダヴィニア・テイラー 翻訳:松丸さとみ 監修:松村圭子/CCCメディアハウス)
ダヴィニア・テイラー
サプリメント会社ウィルパウダーズ創設者
起業家、バイオハックのパイオニア、減量のエキスパート、4人の母親であり、人気テレビドラマの俳優としてキャリアをスタート。「90年代の悪名高きパーティガール」として知られたが、バイオハックにより人生を大転換。生活習慣をハックすることでカラダにどのような影響が起こるかを熱心に調べ、最適な健康状態を手に入れ、20キロ近く体重を落とした。これまで調べてわかったことや学んだことは、イベントやインスタグラム(@daviniataylor)でシェアしている。
松丸さとみ
翻訳者、ライター
学生や日系企業駐在員としてイギリスで6年強を過ごす。主な訳書に『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』『FRIENDSHIP 友情のためにすることは体にも心にもいい』(ともに日経BP)、『FOREVER DOG 愛犬が元気に長生きするための最新科学』(ユーキャン)、『「人生が充実する」時間のつかい方』(翔泳社)、『脳の外で考える』(ダイヤモンド社)、『FULL POWER』(サンマーク出版)、『限界を乗り超える最強の心身』(CCCメディアハウス)がある。
松村圭子
日本産科婦人科学会専門医、成城松村クリニック院長
若い世代の月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を心がけ、アンチエイジングにも精通している。西洋医学のほか、漢方薬やサプリメント、各種点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。生理日管理を中心としたアプリ・ルナルナの顧問医。著書に『これってホルモンのしわざだったのね』(池田書店)など。