3月に食べるとよいと言われている「食材」
最後に3月に食べるとよいと言われている「食材」をまとめたいと思います。
●お彼岸(今年は3月17日~23日)に食べたいもの
春のお彼岸に欠かせない、ぼたもち(おはぎ)。小豆は、疲労やむくみに効果があり「赤小豆(せきしょうず)」という生薬として処方されることもある食材です。
とくに大切なのが、小豆を煮るときに出る最初の煮汁(小豆汁)です。妊婦のむくみにもよく効きますが、持病でカリウム制限をされている方は避けるよう注意してください。
小豆汁は、小豆50gと水1Lを鍋に入れ、アク抜きはせず、とろ火で15〜20分ほど煮て作ります。冷蔵庫で保存し、1日2回、150mlずつ飲んでみてください。
●陰陽のバランスをととのえるもの】
3月20日は春分です。春分以降、昼が長くなっていく陰陽の気が入れ替わるとき。この日を境に陽気が伸び、春の雷鳴が聞こえることも。陽を補うエビ、陰を補うれんこんなど、バランスよくいただきましょう。
●血を補う食べもの
3月の養生のポイントのひとつは、身体に陰(いん)と血(けつ)(潤い、水分、血液)を補い、五臓でいう「肝」の働きを助けること。身体に十分な血をしっかりチャージできる食材として、キャベツ、にんじん、ぶどう、うなぎ、かに、なまこ、牡蠣、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、豚ハツ、鶏卵などがあります。
●気を補う食べもの
気を巡らせる「理気(りき)作用」があり、「肝」の血流をスムーズにする食材をとりいれるのがオススメ。この時期なら、三つ葉、クレソン、セロリ、パセリ、柚子、グレープフルーツ、玉ねぎ、ジャスミン茶など。
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以上、新しい1年の始まりである春をいかに快適に、健康に過ごすか。それ次第で、1年を健やかに過ごせるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
春に木の枝が健やかに伸びるように、この3月をのびのびと過ごすことで、気が巡り、肝がうまく働き、心も身体も安定するはずです。
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「運がいい」とは、幸せに気づくこと。幸せに気づくことは、心をととのえること。心をととのえることは、身体をととのえること。
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