厚生労働省が行った「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、4人に1人が「食習慣や運動習慣を改善するつもりはない」と答えたそう。そのようななか、「これからは<生活習慣>だけではなく、内臓を鍛え巡らせる<臓活習慣>を!」と話すのは、中医学博士の尹生花(いん・せいか)先生。そこで今回は、尹先生の最新刊『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる! -』から、すぐに取り入れられる臓活習慣を一部ご紹介します。
「かかと」を意識した歩き方
みなさんは、通勤時、あるいは散歩をするときなど、自分の「かかと」を意識して歩いていますか。
「そんなこと、意識したことがない」のであれば、わたしからすると「もったいない!」のひと言です。
なぜなら、かかとは五臓の「腎(じん)」と、深いかかわりがある場所。
「腎」は、発育や成長、生殖といった、人間の根本的な活動に必要なエネルギーを蓄える働きを持ちますから、ふだんから薄毛や白髪、物忘れ、耳鳴り、頻尿やむくみといった症状に悩まされている人は、ぜひ、労(いた)わってほしい臓なのです。
なかでも、「腎」といえば、多くの女性が悩んでいるむくみや冷え、そして婦人科系の不調に直結します。
ですからとくに女性は、かかとを意識した歩き方を、ぜひ、習慣化してほしいと思います。