60、70代をなんと呼ぶ?

この新しい枠組みの中で、私たちは前人たちが経験したことのない「老い」に直面しています。老後だからと隠居している場合ではありません。

順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、人生100年時代の生き方について、「老後をやめる」ことを提案しています。

そのものずばりのタイトルの著書、『老後をやめる』(朝日新書)によると、お金や健康への心配や、孤独への怯えといった「老後不安」は、「老後をやめる」ことによって、おおむね解決できると言うのです。

その方法として、生涯現役で働くことに加えて、趣味や勉強、創作、ボランティアなどに、生き生きと励むことも挙げています。

そうなりますと、現代の60、70代を指すのにしっくりくる呼び方がないことに気づきます。

40代以降を指す「中高年」という呼び方もありますが、「高年」という言葉にはなじみがありません。

しかも行政が使う言葉というイメージもあり、自分たちの世代を表す言葉としてはフィットしません。