現代に合う「老い」の新しい呼び方

「初老」はもともと40歳くらいを指す言葉。

「熟年」という言葉もありますが、「熟年離婚」という形で「離婚」とセットになって定着している感があり、寂しい気がします。

かつては「少壮老」という言い方もありました。

江戸時代の儒学者、佐藤一斎(さとういっさい)は、『言志四録(げんしろく)』で「少(しょう)にして学べば、即(すなわ)ち壮にして為(な)すこと有り。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず」と記していて、少壮老の三区分を説いています。

この区分で言うと「老年」は50歳以降あたりですが、いずれにしろ古い時代の区分で、「老」の字が入ると、今や80代をイメージしてしまいます。

従来の呼称との乖離は、寿命の延びと社会構造の変化によって、老いの枠組みが変わっていることの証左です。

新しい枠組みに合う、新たな呼び方はまだ確立されていません。ひとまず、「プレ老い世代」と呼びましょうか。

 

知的関心や、好奇心が「知力」の向上に(写真提供:stock.adobe.com)