中途半端な結果にならないために

実際にこの感覚は間違っていなくて、私は渡仏してやっと1年経って、なんとなくスタート地点に立てたような気持ちでした。

たまにワーキングホリデーの一番の目的を語学学習に置いている方がいますが、個人の意見としては、1年では中途半端な結果になってしまうことが多いと思います。

ワーキングホリデービザはその名の通り、ホリデー気分で1年過ごすなら、それはそれで有意義な1年になるのではないでしょうか。

ちなみに2025年2月現在の私は「フランス国籍の子どもを持つ親のためのビザ」という市民ビザのうちのひとつでフランスに滞在しています。

第一子が生まれた翌年の2020年に学生ビザからこちらの市民ビザに切り替えました。私とパートナーは結婚をしていないので、婚姻ビザの申請ができません。

しかし、私たちはPACS(パックス)というフランスの制度で夫婦としてきちんと法的に守られており、私はフランス国籍の子どもの母親としてフランスに滞在する権利があるのです。

※本稿は『私が決める、私の幸せ』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

 


私が決める、私の幸せ』(著:大畑典子/ワニブックス)

YouTubeでフランス・ナントから日々の暮らし、家族の在り方について発信して人気の大畑典子が、シンプルな生活の中にある、幸せの本質について書き下ろしたエッセイ。

決して「キラキラした海外生活」ではなく、文化の違いや家庭内の衝突を乗り越えながら、自分自身で幸せを築いていく過程を率直に綴った本書は、「自分らしい生き方」を模索する全ての人に向けたエールです。
幸せの形は人それぞれ。だからこそ、自分で選び、自分で決めた人生を楽しむために。軽やかに生きるヒントが詰まっています。