102歳まで生きて赤い霊柩車で逝く
崑ちゃんには明確な目標がある。100歳まで仕事とトレーニングを続けて、102歳まで生きる。そして、亡くなったあとの葬式は盛大にやって、斎場から火葬場までは真っ赤な霊柩車で移動する。
「片平なぎささん主演の『赤い霊柩車』に葬儀社の専務役で出させてもろてたでしょ。だから、もう押さえてます。北海道に赤い霊柩車があるんです。神戸で仕事をしてたときに見つけたんです。葬式も派手にやりますよ。エキストラを呼んだっていい。斎場では僕が活躍した『頓馬天狗』の映像なんかを皆さんに見てもろてね。で、最後に赤い霊柩車ですよ」
賑やかな葬式にするのは、コロナ禍によって家族にすら会えずに亡くなっていった知人・友人らを思ってのことだという。葬式では生前に映像を撮影して本人からも挨拶をする予定。そのセリフはもう決まっている。
「僕は一足先にあっちの世界に旅立って、毎日ここにいる皆さんのご健康とお幸せを祈っていますから、頑張って長生きしてください。そして、今日来なかった皆さんのことは恨み倒してやるからな」
最後まで笑いを取るつもりなのだ。さすがは喜劇役者である。