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3月権利の株主優待は? リスクが高すぎ?「元とれ」優待2つも紹介

経済専門誌の特集では、赤字企業は急な「株主優待」の廃止リスクも高く、紹介をあえて避けているケースもあります。ただし、筆者としては年間で300銘柄以上保有していることもあり、「株価がマイナスになるかもしれない」スタンスを理解の上で取り組み、“投資資金を回収できたらよい”という姿勢でいます。

経営がうまくいっていても急に「株主優待」制度の廃止をし、その後ふたたび復活を発表した有名寿司チェーン店のようなケースもあるわけですから、アナリストでさえ先のことを予想するのは難しいです。

そのため、初心者には不向きではあるものの、「もしかすると投資資金を回収することも可能かも」と思ったら実践してみましょう。それが2万円予算の株で実現できたら面白いと考えています。

今回紹介した「元本回収ができるまで買っておく」ような投資スタイルは万人にウケるとは思いませんが、挑戦してみることも株式投資の醍醐味かもしれません。

パステルのパスタの写真。
パステルのパスタ(筆者撮影)

〈「株主優待」とは?〉

ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。

〈「権利付最終日」とは?〉

権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。

つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。

例えば、2025年3月末の権利付最終日は3月27日、権利落ち日は3月28日です。そのため、3月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、3月27日までに株を買っておかなければなりません。