イタリアの保存食といえば

しかしイタリアでの保存食のハイライトは、なんと言ってもトマトでしょう!

旬のトマトは味が濃くて美味しいですが、その味わいを年中味わうことができるのです。家庭菜園をしている家では、晩夏に熟したトマトを一斉に収穫し、まずはしっかり洗います。

それからトマトを湯がき、そのまま瓶に入れるのか、イタリアの家庭には必ずある野菜漉し器具を使ってピューレにするかは家庭それぞれ。

使う時のことも考えて、塩やバジルを入れることもあります。最後は熱湯に瓶を浸し、蓋がペコッと凹んで真空になれば出来上がり。

収穫や量によっては、1日から数日かけて家族みんなで分業して行う一大イベントとなります。

我が家のように家庭菜園を持ってなくても大丈夫。シーズン最後には、どの野菜も値段が下がるので、農家から箱買いすれば同様の保存食を作ることができます。

今までで1番美味しかったのは、地元の自然農法の農家から購入した、プチトマトのパスタ用のソース。

少し時間がかかっても、汗だくだくになろうとも、それから先、冬でも美味しいトマトが食べられるならいくらでも頑張れます!

 

イタリア流。』(著:中山久美子/大和出版)