「僕はこれでも分別のある大人ですから……」
―舞台となる沢田家の外観は、五條市に住んでいた時、道の向かいにあった家をそのままモデルにしたという。徹底的な下ネタづくしは、美しい女性キャラクターにも容赦なし。読者は「ギョエ〜ッ!!」の連続だった。
僕が曽爾村に住んでいた頃、若い女性が道ばたにしゃがんで用を足すなんて、割と日常風景だったんですよ。まことみたいな子もいっぱいいたんです。
「まことちゃん」を描く時、僕はまことになりきっちゃうんですよ。
僕はこれでも分別のある大人ですから、あの作品でしか、あんなこと描けません。

「まことちゃん」人形と(C)楳図かずお