感謝してほしいと思ったことはなかったけど、母は暴れたり、憎たらしいことも言うしで、やりきれなさが募って……。2年ほどこの状態が続き、私も精神的に追いつめられて薬を飲むようになりました。
朝起きたら息をしてなくて、夢のように消えてしまってたらええのになと、何度か思ったことも。そればかりか「一緒に死にまひょか?」と持ち掛けたこともあります。母は「せやな」と。
かつてのように、「どんなことも受け入れて生きなさい」とは言ってくれなかった。あんなに物事に強く立ち向かっていた母が、弱なってんなぁと思ったら切なくてね。あの時ほど生きることの大変さを痛感したことはありません。
ついに私自身が介護疲れで入院するハメになってしまい、その時、息子に言われたんです。「おばあちゃんとお母さんの終着駅は違うで。同じ駅で降りんといてな」と。
ハッと目が覚めました。共倒れになったら元も子もないと考えを改め、そこから人に助けてもらうようになったんです。