皆さんに知っておいてほしいこと

がん患者にとって、再発・進行との恐怖から完全に逃れることは難しいでしょう。ただ、ずっと怯えて過ごすのも、あまりよいことではありません。人は病気のことばかり考えていると、本当に心まで病人になってしまいます。

がんと一生付き合っていくことを考えたとき、もし心まで病人になってしまったら、一生あなたはその状態で過ごすことになります。

『緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』(著:廣橋猛/あさ出版)

しかし、病人である前に、あなたは一人の人間です。

人間としてどう生きたいのか。

なにをして生きていきたいのか。

こういったことを自問自答しながら、やりたいことをして、生活を送る人間であってほしいのです。