再発の恐怖と向き合うために
目標を決めたら、次の診察までの間はその目標を達成できるように、前向きなことに焦点を当てて過ごすのです。
このような考え方をすることによって、「再発したらどうしよう……」という後ろ向きではなく、前向きな生活に焦点を当てて過ごせることができます。
再発や進行の恐怖と向き合っているのはあなただけではありません。
がん患者さんは皆一緒です。
あなたは一人ではありません。
このことも、きっと力になってくれるはずです。
※本稿は、『緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』(あさ出版)の一部を再編集したものです。
『緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』(著:廣橋猛/あさ出版)
2023年5月にがんと診断され、長期のがん治療を余儀なくされることを公表した廣橋猛医師。
がんの緩和ケア医療を専門とし、医師として患者に正面から向き合ってきたが、いざ自身ががん患者になると戸惑うことが多くあったという。
本書は自身の体験を踏まえて、医者と患者の2つの視点からがん患者やその家族ががんと付き合っていくために必要な知識を解説していく。