【Q】「汚部屋」で暮らしていると、脳にも影響がありますか?

A 片づかない部屋でストレスを抱えると、脳の老化が進みます

人は情報の約8割を視覚から得ているといわれます。目から入ってくる情報は脳に与える影響が大きいため、生活環境が乱れていると、少なからず脳の働きも乱れてしまうのです。

たとえば、書類を読もうとしてテーブルに向かっても、読みかけの雑誌やチラシ、お菓子などが散乱していると、気が散って集中力がそがれ、作業の効率が落ちてしまいます。

私が知っている高名な外科教授のデスクはいつ見ても整然としていて、モノを置きっぱなしにすることがありません。デスクがきれいだと脳が活性化して課題に集中しやすく、いいアイデアが生まれるとわかっているからです。

加齢とともに脳も老化し、集中力や記憶力、判断力などが低下しますが、汚部屋でストレスを抱えていると脳の老化に拍車がかかり、認知症のリスクが高まります。

また、自律神経の乱れによって不眠やイライラなどの状態が長く続くことで、うつ症状を誘発することも。

片づけには選択の回路を動かして、脳を活性化させる働きがあるので、整理整頓を心がけましょう。

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