4月から社会人となり「一生懸命やってはいるけど、これでいいのだろうか…」と悩む方もいらっしゃることでしょう。そのようななか、「『成長』『成功』『幸福』とは何かを求め続け、ようやくその答えを得られたのは40歳になってから」と語るのは、明治大学文学部・齋藤孝先生。そこで今回は、齋藤先生が社会人1年生の「君」に向けて、社会に出て「成長」し、そして「成功」するために必要不可欠なコツを書いた著書『悩み続けてきた「僕」から君たちへ ーー社会人1年生に伝えたい成長と成功の本質』より一部抜粋し、お届けします。
「統率」について
リーダーという立場でしか養えない力は必ずあり、それが、君のこの先の人生を大きく変える。
チャンスがあるなら早めに、上に立つ人にしか見られない“景色”を一度は見ておくべきだ――
ついに、小さなプロジェクトのチームリーダーを任されたとのこと。
素晴らしい。数名程度のチームだといいますが、リーダーに選ばれたということは君の力が認められたということ。これは、そうそうあることじゃないですよ。
「引き受けたものの、プレッシャーがかかって前向きになれない」
「失敗したらどうしよう、迷惑をかけたらどうしよう、とそればかり考えてしまう」
そう君は書いていましたが、引き受けたからには、もうやるしかない!