イラスト:小林マキ

「最近よくむせる」「食べこぼしが増えた」「滑舌が悪いと指摘されて」……そんな自覚があれば、「オーラルフレイル」のサインかもしれません。これ以上悪化させないためのセルフケア方法を聞きました(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

1よりつづく

いつまでも食事とおしゃべりを
楽しむためのセルフケア

◯猫背を解消しよう

舌骨上筋を上手に使うためには、まっすぐな姿勢を保つことが不可欠。

「加齢で腰が曲がるのは、ひざから骨盤をつなぐもも裏の筋肉がかたくなって縮むことが一因です。日ごろから姿勢を意識すると同時に、ストレッチでもも裏の筋肉の柔軟性を高め、丸まった背中を伸ばしましょう」(戸原先生。以下同)

【もも裏ストレッチ】

もも裏ストレッチ
もも裏ストレッチ

1)階段1段分ほどの高さの台か椅子を用意する

2)用意した台か椅子に片足をのせ、つま先を立てる

3)腰を後ろに引き、ひざの上あたりを両手でゆっくりと押して、もも裏を伸ばす

4)少し痛いぐらいのところで3秒キープして元に戻す。反対側も同様に。5回くり返す