怠惰?病気? 理解をしよう
不登校になる子ども本人は「さぼりたいわけじゃない」「怠惰ではない」ことがほとんどです。長引いている場合こそ、「良くない状況に追い込まれている」と思った方がよいでしょう。その際に、まずNGなのは「だらしない」「弱虫」などといった偏った考え方を親がしてしまうこと。今起きている事象を理解するために、対話は必要ですが、お説教や「決まったルートへ誘導する言い聞かせ」は要らないのです。
「学校に行かないことを決断した本人」を尊重しましょう。
何故ならばそれは往々にして、「防衛本能」である可能性が高いからです。
子どもが不登校になる理由には、「いじめ」「学校の先生との相性」や、「音や匂いなどの過敏な感覚がある」「発達障害」などの本人の特性、母子分離不安などが組み合わさって起こりがちだそうです。
令和6年に提示された「文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究 報告書」では、いじめ・友人関係トラブル・仲のいい友達ができないという人間関係のもの、宿題ができない・授業が分からないという学習上の問題に関するもの、先生と合わない・学校の決まりへの不適応など教師や学校風習に関するもの、体の不調・夜眠れない、朝起きれないといった生活リズムに関するものが多く挙げられています。同時に背景要因としての発達障害や、家庭の困難さなども勿論あります。ただ、当然一人一人理由は違います。子どもと向き合う時間をどうにかとっていくことがとても大切になってくるでしょう。