周りを優先するメリットとデメリット

「周りを優先する人=謙虚な人」は、他者との関係性を深めることができる人です。

周りの感情に配慮する姿勢は信頼を築く基本ですから、「この人は頼れる」「一緒にいて安心できる」と感じられ、良好な人間関係を形成できます。他者を優先することで、グループ全体の調和が取れ、対立や不和を防ぐこともできるでしょう。

『「し過ぎない」練習』(著:枡野俊明/クロスメディア・パブリッシング)

自分自身にもメリットがあります。他者の立場や気持ちを考えることで、共感力やコミュニケーション能力が高まります。また、他者を優先することで、いざ自分が困ったときに周囲から助けてもらいやすくなります。

いっぽうで、周りを優先し過ぎた場合のデメリットを考えてみましょう。

自分の感情を抑えてしまうことで心身ともにストレスが溜まり、疲れやすくなります。すると、イライラや不満がつのります。「自分の気持ちは重要ではない」と感じるようになり、自己肯定感が下がることも考えられます。そして周りからは、「この人なら遠慮してくれるはず」とおろそかに扱われるようになるかもしれません。