心配し過ぎる、気をつかい過ぎる、怒り過ぎる──。「私たちは日々、何かを『し過ぎる』ことで、知らず知らずのうちに心をすり減らしています。でも、ほんの少し意識をはたらかせて『し過ぎない』ことを心がけるだけで、私たちはもっとラクに生きられるのではないでしょうか」と語るのは、禅僧の枡野俊明さん。そこで今回は、枡野さんの著書『「し過ぎない」練習』から一部を抜粋し、適度なバランスを見つけるヒントを紹介します。
後悔し過ぎない
「あのとき、こうしていれば……」
「なぜ、あんなことを言ってしまったんだろう……」
誰しも、過去の失敗や判断ミスを何度も思い返し悔やむことがあるでしょう。しかし、どれだけ悔やんでも、過去は消しゴムで消せるものではありません。
では、どうすれば後悔し過ぎず、前を向いて生きていけるのでしょうか。