入所施設としての老健

老健とほかの介護施設との違いがよくわからないとおっしゃる方も多いと思います。実は老健は、正確には介護施設ではなく医療施設で、常勤の医師がいます。

老人ホームにせよ特養にせよ、医者が来るのは基本2週間に1度程度です。それ以外は、看護師や介護士がケアし、何かあれば医者に電話で相談します。

『最高の介護 介護のお医者さんが教える満点介護!』(著:田口真子/講談社)

しかし、老健には常勤医師がいるので、週に4、5日は施設に医者がいて入所者さんたちの日々の体調の変化に対応しています(ただし、薬や医療設備に制限があるので病院と同じ治療ができるわけではありません)。

また、常勤で管理栄養士がおり日々の栄養管理も万全です。ご存じのように高齢者の筋力維持には何より栄養管理が大切です。月に1度体重を測定し、毎日の食事量や水分量をチェックし、嚥下状態に合わせた食事形態を考えてくれます。