自分自身からの慰労を受け入れる

これまでやってきたのもあるし、今でいうと3年半ほど前からYouTubeチャンネル「上沼恵美子ちゃんねる」もやっています。これはね、本当にやってよかったです。現役でお仕事をさせてもらう以上「昔の人間だから分からない」ではダメなんです。ちゃんと今のものにコンセントを入れておかないといけない。その上で結果も残しておかないと、自分の中に「時代から取り残されている」という感覚が出てくる。

YouTubeがそこを遠ざけてくれていますし、好きなことができる。これは歳を取ってから手にした数少ない楽しみでした。案外、自分は人気があったんやということも知れましたし。(笑)

今は好きなお仕事を、気のいい人たちとさせてもらっています。ありがたいことです。それでも、いろいろ思うことはあります。その時に、もう一人の自分が今は言ってくれるんです。「もう70歳。エエやんか」と。

妙に楽観的になるわけではないんですけど、もう一人の自分が出てきて言葉をかけてくれる。そうすると、へこまないんです。40歳、50歳の時の自分なら、こうはならなかった。自分自身からの慰労を受け入れられるのも今だからこそなんでしょうね。