詩とメルヘン絵本館

アンパンマンミュージアムがオープンすると、大勢のお客さんが、アンパンマンを見るために来てくださった。先生はそれを見て、最初は4階のギャラリー部分でアンパンマン以外の作品や企画展などを開催する予定だったが、

「見に来てくださるお客様が、アンパンマンを目ざして来てくれたのに、別の展覧会をやっていてはがっかりするだろう。それではいけない」

と即座に美術館をもう一つ建てることを決定した。この時の行動は迅速だった。「詩とメルヘン絵本館」がすぐ翌々年隣に開館することになった。

ただ、大勢のお客様が来てくださったので、駐車場やトイレが足りなかったりで、町は大変だったようだ。やなせ先生は東京にいても、そのことをずっと心配していた。