ベッキーさんがインスタグラムに愛犬たちとの写真を投稿すると、毎回多くのコメントが寄せられる

 

私の両親は子どもの教育のために、意識してさまざまな生き物を飼っていたようです。言葉でコミュニケーションを取れない動物を飼うには、「相手が何を望んでいるのか」「どういうことをされるとイヤなのか」を考えて接する必要があります。そうした経験を通して、思いやりの心を学べると考えていたのでしょう。

また、食物連鎖についても早くから意識していたと思います。肉食動物のエサとなった生き物の気持ちになって泣いたことも。私たちもご飯を食べる時は、心をこめて「いただきます」と言わなくてはいけないと、自然と教えられました。

 

飼育知識が足りなくて思わぬ苦労も

私が初めて自分から飼いたいと言ったのが、熱帯雨林で暮らすサルのピグミースローロリスです。当時私は大学生で、すでに芸能活動も始めていましたが、仕事でひと月に3回もスローロリスに接する機会があって。これも何かのご縁だと思い、「自分でお世話をするから!」と両親に訴え、飼い始めました。

しらす、と名付けた彼のお世話は、想像以上に大変で……。エサとなるイモムシを育てなくてはいけないし、夜行性で夜中に脱走騒ぎを起こすこともたびたび。ガラスケースから逃げ出して、棚や家具の隙間に身を隠されると、探すのも一苦労です。

飼育に必要な知識が足りなくて、飼ってから知ることもありました。唾液には毒があるし、想像していたよりも牙が鋭い。性格は凶暴で、抱っこもなかなかさせてくれません。学業と仕事の両立で忙しかったこともあり、結局、母の手を借りることに……。

「かわいい」という気持ちだけで飛びついてはいけないと、つくづく反省しました。7年前に天国へ行きましたが、ちゃんとお世話ができていたのかな、と今でも気になります。