白身魚を食べると筋肉を維持しやすい

ところで、オメガ3の含有量は青魚が圧倒的に多いものの、たとえばタラやホッケ、ヒラメ、カレイなどの白身魚はどうだろうか。以前、農学博士の鈴木たね子氏は「白身魚を食べると筋肉を維持しやすい」と話していた。

「脂質が少ない分、タンパク質の割合がとても高く、牛、豚、鶏肉に劣りません。肉には硬くて消化に時間がかかる結合組織がありますが、魚肉は軟らかく、すぐに人体に必要なアミノ酸にまで分解されます。実際に白身魚のタンパク質を摂ると、筋肉が作られやすいという報告もあります。これ以上太りたくないから脂肪はいらない、でも老化予防のために筋肉を維持したいというときは白身魚がいいでしょう。魚肉タンパク質の塊である『かまぼこ』もお勧めです」

『老けない最強食』(著:笹井恵里子/文藝春秋)

ちなみに、タラの皮のベトベトとした部分にはコラーゲンがたっぷり含まれている。

「鶏肉の皮よりも低カロリーで、体内で分解もされやすい。冬はぶつ切りにして鍋に入れるといいでしょう」(あきはばら駅クリニック院長・大和田潔医師)