(写真提供:Photo AC)
2021年に内閣府が高齢者向けに行った調査によると、普段、食生活について気になっていることは「栄養のバランスがとれていない」ことだと答えた人は約2割いたそう。「見た目の若さには、日々の食事が関係している」と話すのは、『老けない最強食』(文春新書)を著したジャーナリストの笹井恵里子さん。さらに笹井さんいわく、「魚の旬の時期は一段と脂肪、つまりオメガ3が豊富に含まれている」とのことで――。

「旬の魚」は一段とオメガ3が豊富

魚の旬の時期は一段と脂肪、つまりオメガ3が豊富に含まれていることも知っておきたい。

例えば5月上旬に漁獲される「初ガツオ」では100gあたり0.17gだが、秋に南下してくる「戻りガツオ」は1.57gと大幅にオメガ3の量が増える。初ガツオはさっぱりとした口当たりで、戻りガツオは濃厚な味わいという。どちらも刺身やタタキで食べられる。

以下に「旬の時期の目安」を挙げたが、水産物仲卸業を約20年営む飯田水産の飯田知誉氏が「脂がのっているかどうかは、魚の見た目でも判断できる」と解説してくれた。“小顔のイケメン”がポイントだという。

季節ごとの旬の魚<『老けない最強食』より>

「顔が締まっていて、胴体部分が盛り上がった体型の魚は、脂がのっています。鍛えている人がムキムキしているように、魚も群れの先頭にいるようなものは身が発達するんです。すると相対的に顔が小さく見える。

オメガ3を新鮮な状態で摂りたいなら、魚の目を見てください。澄んだ目は鮮度がいい。切り身で判断するなら、血合いが赤いほうが新鮮。漁獲から日が経つにつれ魚の目は濁り、血合いも茶色くなってきます」

また、切り身の魚はトレイにドリップ(水分)がたまっていないかを確認しよう。