『べらぼう』松前廣年役・ひょうろく「ドッキリと思った大河ドラマへの出演オファー。でもNHKに来たら、僕を騙すために動くはずがないあの方がスタジオに…」

支えてくれた皆さんの恩返しになればいいなって

「大河ドラマに出演すると親戚が喜ぶ」なんて話をよく聞いていたんですけど、それは本当で。自分は鹿児島の出身なんですが、特に田舎の方々はよく見ていらっしゃるのかも。

親戚と友達のおばちゃんとかから、それこそ数週間ぐらい前から「いつ出るの」ってたずねられていました。でも僕からは何も言えないので、「気にせず楽しみに待っていて」と流していたら、今度は毎週「今回は出なかったね」と向うから言われるように。（笑）

そんな中でやっぱり大河ドラマというのはすごいんだなって。周りの反響を見て、あらためてとんでもない作品に出たんだな、って。

（『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』／(c)NHK）

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言ってみれば台風の中心にいた感じというか。外から見ると大変な状況になっているのに、内側に立っている分にはそのすごさに気付かないというか、気づいた時には終わってしまったというか…。そんな状況でした。

芸人の方々からは、たとえば「さらば青春の光」のお二人はオファーが来た際に「なんでお前が！」「でもよかったやん！」とか、それこそ自分以上に喜んでくださいました。

“ひょうろく”の名前が出ていくことで、自分に何もなかった時、支えてくれた皆さんの恩返しになればいいな、って思っています。