モノにはひとつひとつ思い出が詰まっている
モノにはひとつひとつ思い出が詰まっています。
他人から見れば「ただのゴミ」かもしれませんが、所有者の私が生きているうちは「意味のある宝物」。そう簡単に手放すことはできません。
若くて元気のいい知人に引っ越し応援団になってもらい、やっと3分の1ほど減らすことができましたが、ひとりではとてもできなかったでしょう。
親しくしていた評論家の俵萌子さんが亡くなられたあと、偲ぶ会に出席しました。
そのとき、お嬢さんが遺品整理のために銀行の貸金庫を開いたら、自分たち姉弟のへその緒が大切に保管されていて、見た瞬間に涙があふれ出たと話していました。
始末のいい人のお手本みたいで、聞いていた私たちも思わず涙したすばらしいエピソードです。