処分費用を残す約束をしている

私も家に帰ってから「よし、うちのドラ娘を泣かせてやろう」とへその緒を探しました。

けれど、どこへ行ったのやら見つかりません。娘には申し訳ない話だけれど、これも私の性格だからしようがない。

その代わり、私が死んだら思うように片付けてくださいねと言いました。所有者が生きていてこそ大切な「品物」ですが、死ねばゴミと化す。それは覚悟しています。

「ガラクタばかり残して、処分代がかかる」などと恨まれないように、処分費用を残す約束をしています。

お金は用意しなければなりませんが、人生の残り時間を、片付けに費やすよりもずっといいと思っています。

※本稿は、『93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』(講談社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
93歳・樋口恵子「モノの生前整理、私はやらないと決めちゃった」娘には処分費用を残す約束をして…人生の残り時間を片付けに費やすよりもずっといい
93歳・樋口恵子<ピンピンコロリ>は幻想。実際はピンピンとコロリのあいだに長い<ヨタヘロ期>が…「ヨタヘロの身に鞭打ってピンピンを目指さなくてもいい」
樋口恵子 残り少ない人生なのにみんな友達づきあいや親子関係に悩んでいて…人間関係の問題は<棚上げ方式>であの世にもっていこう【2025編集部セレクション】

93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』(著:樋口恵子/講談社)

「これが最後の本と思って書いたわよ~」

御年93歳のヒグチさん、80代より「今が幸せ」と言える秘訣を69の心得としてまとめました。