(写真提供:Photo AC)
内閣府が公表した「令和7年版 高齢社会白書」によると、令和5年の平均寿命は、男性が81.09年、女性が87.14年です。80歳以上の高齢者が増えるなか、93歳の評論家・樋口恵子さんは「楽しげに生きると決めると、いいことが始まる」と語ります。今回はそんな樋口さんの著書『93歳、あとは楽しげに生きる ヨタヘロな私の心得69』から一部を抜粋し、「幸せを呼び寄せるヒント」を紹介します。

81歳の女性の日課を聞いて驚いた

「ひとり暮らしなので、身近に頼れる人がいません。ピンピンコロリを目指しています」

そう語る81歳の女性の日課を聞いて驚きました。

なんでも、朝起きたらウォーキング。近所のスポーツ公園まで行ってグラウンド3周して戻ってくるのだとか。朝食は、タンパク質を意識してサラダチキンや卵、魚などをとり、骨の健康のために苦手な牛乳も飲むようになったといいます。

テレビを見ながらもぼうっとしてはいません。スクワット10回を1セットとして、朝昼晩に合計3セット。買い物に行くときには、ウォーキングがてら、できるだけ遠くのスーパーまで歩いていきます。シニアのテニスクラブにも入り、週1回、60代の“若い人たち”とお手合わせ。