休みの日は家でゴロゴロしたり、何もせずにボーッとしたりしています。旅をするのが好きなので、年に一度は海外旅行にも。いわゆる観光地や都会ではなく、ちょっと外れた町や村に出かけることが多いです。
俳優の仕事をするようになって、「中途半端になってはいけない」と、映画監督になる夢はずっと封印していました。でも、人生の残り時間が限られていると気づいてからは、封印とかよくわからないことを言うのはやめようって(笑)。
やりたいことは全部やるべきだとシフトチェンジし、19年に初めて自分の脚本で映画を撮りました。一文字も書けなかった大学生の頃とは違い、「表現したいものがたくさんあるなあ」と思えています。
俳優としては、7月に公開される映画『キャンドルスティック』で阿部寛さんや菜々緒さんと共演し、台湾、ハワイ、イランなどでロケを敢行した国際色豊かな作品に参加させていただいて。興味深い体験でした。
この先、目指しているものは何かと聞かれたら、やっぱり一度は主役をやってみたい。そして、役者の「達人」を目指したい。
俳優は「嘘を真にする」のが仕事です。達人たちは役になりきるどころか、自分が芝居をしていることさえも忘れている。ある意味、無我の境地と言いますか。
はるか遠い道のりですが、僕もそこまで「役者道」を極めていけたらと思っています。
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