私って意外と介護に向いていると思った

「介護はつらいものだ」ってみんな言うでしょ。「家で看るなんてとんでもない!」って。母や妹がそれを望んだ、というのも大きな理由の一つだけれど、みんながつらいつらい、と言うから、逆に私は介護に興味をもったんですね。やってみたい、って。

それに、実際にやってみて、私って意外と介護に向いていると思ったのが発見でした。

今は紙おむつも進化していて、消臭もしっかりしてくれます。おむつを触って温かいと、

「うわあ、生きてる証拠ね」

うんちがいっぱい出たときは、母に

「ほら、出たわよ。よかったわね」

と、見せてあげたり。逆に詰まっているときは、薄い医療用の手袋をつけて指でほじり出して、

「うわあ、腸が動いてる! もうすぐきれいになるわよ。さっぱりした?」

と聞いて。ヘルパーさんにも協力していただいて。母や妹の気持ちがいいと、こっちも気分がいいのね。

うんちやおしっこって、元は食べ物だったんですものね。そう考えると汚いものではないんです。介護施設で働く若い人が、一生懸命下のお世話をしているのなんかみると、思わず「ご苦労さまです」と声をかけて心の中でVサインしています。