(写真提供:Photo AC)
「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「食事はゆっくりよくかむ」です。

食事はゆっくりよくかむ

昼食は穏やかに

昼食のあと、眠くなってしまうことがよくあります。これは、食事中は交感神経のはたらきが優位になるのですが、食後は腸が活動することで副交感神経が急に優位になって眠気が出てしまうからです。

対策のポイントは、自律神経の急激な変化を防ぐことです。コツは、ゆっくりよくかんで食事時間を長くすること。

すると、交感神経の急な上昇を抑えつつ、食事中から副交感神経もゆるやかに上がっていき、眠気の誘発を防ぎます。量は腹6~7分目くらいにしておきましょう。

腸への負担を減らせば、その分だけ腸の活動を抑えられ、急激な副交感神経の変化も防げます。