この記事の目次
キッコーマン座談会 参加の方々 1:母の愛情が詰まった食卓の記憶 2:戦争が刻んだ食への執着
3:食事は人間関係のバロメーター
4:キッコーマンと「おいしい記憶」の出会い 5:食育への思い 6:現代の食卓事情「一緒に食べてるのに孤食ですよ」 7:記憶に残る味と体験 8:地域による味の違い 9:対談を通じてわかる「おいしい記憶」のこと ネットで話題の「夫(元木さん)の体重減少」について

3:食事は人間関係のバロメーター

ー興味深いのは、小田桐さんの仕事に対する哲学ですね。どんな方とお仕事をしたいと考えるのでしょうか。

小田桐:一緒に仕事する人は必ず「よく食べる人」って決めてます。だから仕事しながら一緒にバクバク食べる人が僕は大好きです。そういう人とばっかり仕事してる。だから食べない人とは仕事しないって決めてます。(笑)

大神:食べない人って、ちょっとわかりづらいですね。なんかこの人何考えてるんだろうって…。

小田桐:「おいしい」ってすごく抽象的です。おいしいに絶対値は無いと思うのです。どんなにおいしいものでも、やっぱり一緒に食べておいしい人と、そうではない方はいる。その時々で、味は変わるわけです。不思議ですね。