海藻とキノコの強み

対照的に、キャベツやレタスは食物繊維がとても少なく、100グラムあたりで、それぞれ1.8グラム、1.1グラムしか入っていません。さわやかなグリーンで食物繊維たっぷりのイメージとは裏腹に、ほとんど戦力にならないといえます。いえ、それどころか、「一応、野菜も食べたから、いっか」と、脂っこい料理を食べる言い訳にしてしまったら、太るばかりでしょう。

海藻とキノコの強みは、野菜と比べて簡単に食事に取り入れられることです。海藻は乾物を常備しておけば安心です。近年の研究から、海藻を分解して短鎖脂肪酸を生み出す腸内細菌を持つのは、ほぼ日本人だけに見られる特徴らしいことが明らかになりました。

そして、キノコは電子レンジで加熱するだけで食べられますし、冷凍もできる優れもの。日本のキノコは質がよく、日本産の干し椎茸は、東アジアはもちろん、中東や北米にも輸出され、高級品として人気があるそうです。海藻やキノコを使ったおかずは、冷めてもおいしく食べられるものが多いため、作りおきしてもいいですね。

 

※本稿は、『これをやめれば痩せられる: 医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング』(東洋経済新報社)の一部を再編集したものです。

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これをやめれば痩せられる: 医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング』(著:奥田昌子/東洋経済新報社)

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