自慢話やマウントを取ることの目的

受け流すことなんてできないときや、受け流してもしつこく話してくるようなときは、相手の目的を叶えさせないように、その人が自慢話することやマウントを取ることの目的を考えてみましょう。

褒めてほしいから?ただ自慢して悦に浸っているだけ?「すごーい」というリアクション待ち?いろいろな目的があるかもしれませんが、相手のその目的を叶えないような反応をすればいいのです。

LINEでのやり取りでマウントを取られているのなら、スタンプを1個送って、話を終わらせてしまうとか、直接自慢話を聞かされているのなら、スマホを見ながら「ふーん」と軽く受け流すとかが効果的かもしれません。

「薄い反応をするなんてできない」という心優しい人は「あっ!親から電話来た!ちょっとごめんね」などと席を外すようにしてみてください。

いったん話を区切ってしまえば、そのときのテンションはトーンダウンするでしょう。

あなたに話しても自分の目的が叶わないと知った友人は、おそらくもうあなたに同じような話はしなくなるはずです。

※本稿は『その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(大和出版)の一部を再編集したものです。

 

【関連記事】
「なんであんなにムカついたのか」には理由がある。アドラー心理学でわかる、怒りの向き合い方
【パワハラを気にして怒れない?】「叱れない」時代の部下指導で、意識が変わる〈ひとつの視点〉
【家事をしない夫にイライラ…】「手伝ってほしい」より「手伝ってくれたら嬉しい」と言えるようになるには?

その気持ち、我慢するより、できることがあるかもよ?アドラー心理学でわかった怒りのトリセツ』(著:小泉健一・監修:田山夢人/大和出版)

「ああ、また怒ってしまった」と後悔ばかりしていませんか?

感情に振り回されてばかりいた「私」が実践して変わった「認知のコツ」を、専門家の監修のもとに、事例とともにご紹介します。