鍛えるには、刺激を与えること

私たちの健康に欠かせない、オステオカルシンとオステオポンチン。しかし、加齢や運動不足などで骨代謝が落ちると、両者の働きが悪くなってしまいます。さらに40代半ば以降の女性は、骨量の減少にも要注意です。

「女性ホルモンの分泌が減ると、破骨細胞が活発になり骨を壊すスピードがアップします。すると骨芽細胞が骨をつくるのが追いつかず、代謝バランスが崩れて骨密度が低下。骨粗しょう症のリスクが高まります」

骨密度が低下すると、骨自体も小さくなります。

「とくに縮小率が大きいのが下あごの骨。ここが縮むと、その上の筋肉や皮膚が余り、口まわりのたるみやシワが生じてしまいます」

ただ、「何歳になっても骨は、強くすることができる」と藤澤先生。

「骨は重力や衝撃を受けるとマイナスの電気を発生します。この電気が身体を動かすエネルギーになると同時に、骨代謝を促すのです。骨代謝が活性化すると、新しい骨がつくられる。つまり刺激さえ与えれば、年齢に関わらず骨を強くできます。骨量の減少も、必要な栄養を摂ることで食い止めることができるのです」

次ページからは、骨を強化する方法と生活習慣を紹介します。

 

●骨代謝のしくみ