厚生労働省が発表した「健康寿命の令和4年値について」によると、2022年の健康寿命は男性が72.57年、女性が75.45年となっています。そんななか、「健康長寿の基本は食生活にあります」と語るのは、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二先生です。今回は白澤先生の著書『図解50歳からの長生き栄養術』から一部を抜粋し、健康長寿のための栄養学をご紹介します。
豚肉はビタミンB1が豊富
牛肉や鶏肉と比べると、豚肉はビタミンB1が豊富なのが特徴です。
ビタミンB1は糖質の代謝に欠かせない栄養素なので、不足すると糖質をエネルギーに換えにくくなってしまいます。
しかも現代人はビタミンB1が不足しがちです。そこでこれを補うために、ビタミンB1の豊富な豚肉がおすすめなのです。
同じ量のビタミンB1を摂ろうとすると、豚肉なら100gですむところが、牛肉だと1kgも食べなければなりません。
ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、体内に長時間とどまることができません。