深くてゆったりした呼吸を意識して
では、どうすれば「悪い呼吸」を「よい呼吸」へと変えられるのか。
まず、みなさんに押さえておいていただきたいのは、「自律神経のさまざまな生命維持機能がある中で、人間が自分で意識して変えられるのは呼吸だけだ」ということです。
たとえば、「もう少し血圧を下げたい」とか「もっと血流をよくしたい」とかと思っても、自分で意識しただけではコントロールできませんよね。しかし、呼吸だけは別であり、自分で意識して変えようと思えばコントロールすることができるのです。つまり、浅くて速い呼吸をしがちな人も、意識して呼吸を深くゆったりしたペースに変えれば、自律神経バランスを整えて心身の調子をコントロールしていくことが可能なわけです。
だから、この貴重なコントロール手段を用いない手はありません。ぜひ深くてゆったりした呼吸を意識して習慣づけていくようにしてください。