ブロッコリーから摂れるスルフォラファン

ブロッコリーはビタミンC、βカロテン、葉酸、鉄などが豊富です。また、スルフォラファンという免疫を活性化するファイトケミカルも摂れます。

スルフォラファンは、ブロッコリーに元々含まれている物質「SGS」にミロシナーゼという酵素が作用することで生じます。

『すぐに実践したくなる すごく使える栄養学テクニック』(著:牧田善二/日本実業出版社)

包丁で刻んでブロッコリーの細胞を壊すことで、SGSがミロシナーゼと反応しスルフォラファンがたくさん生じるので、ブロッコリーは調理する前に小さめに刻んでおくとより効果が期待できます。

ただし、ミロシナーゼは熱に弱い酵素なので、なるべく加熱しないで食べたほうが良いのです。日本では茹でて食べられることが多いブロッコリーですが、海外では生で食べられています。細かく刻めばその硬さも気になりませんし、スムージーにしても良いでしょう。朝食に生のブロッコリーを用いたスムージーを飲めば、活力ある1日を始められるかもしれません。

その点、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトは、さらに優等生といえます。ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーよりずっと多くのスルフォラファンを含有しており、スーパーフードとして扱われています。そのまま生でサラダにしやすいので手軽に取り入れられることから、積極的にとってほしい食材の1つです。