キノコは洗わず使うのが正解
ほかにも、多様なビタミンやミネラルが含まれていますが、これらキノコ類の栄養素は水に溶け出しやすいものが多いので、栄養素や風味を逃がさないためにも調理法には工夫が必要です。
まず、必要以上に洗わないこと。土がついている石突きの部分だけを取り除けば、洗わずに食べられます。
キノコ類は鍋料理に欠かせませんが、じつは汁に多くの栄養素が流れ出てしまうので鍋に用いるのはもったいないと思います。できれば、バター炒めやホイル焼きなどにして、キノコから出た汁も全部口に入れてしまえば、栄養分も丸ごと摂れます。ただし、味つけとして塩分は控えめにしてくださいね。
ちなみに、干ししいたけで出汁を取ることからもわかるように、キノコ類は乾燥させると旨味成分のグアニル酸が増えます。余ったキノコがあったら、捨ててしまわずに干してみるのも良いかもしれません。
※本稿は、『すぐに実践したくなる すごく使える栄養学テクニック』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
『すぐに実践したくなる すごく使える栄養学テクニック』(著:牧田善二/日本実業出版社)
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著者は、生活習慣病・肥満治療の専門医であり、累計200万部超のベストセラーを持つ牧田善二氏。
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