笑顔で逝けた理由

新之助が笑顔で亡くなることができたのも、どこか満足感というか、多幸感のようなものがあったのかもしれません。それこそ、新之助自身気づいていないかもしれないけれど、蔦重を守ることができたのが、心の底から嬉しかったんじゃないかな。

あらかじめ演出からも「わかりやすい笑顔はしなくていい」と言われていたので、思いがにじみ出ているような表情になったらいいな、と考えて演じました。

これでおふくととよ坊のもとへ胸を張って逝ける、という思いを込めての、あの表情でした。

話はそれますが、実はこれまでドラマや映画の中で死ぬ役を演じたことがなくて…。

何かを想像したり、心に思ったりしただけで、どうしても表情が動いてしまう。顔を固める演技というのはなかなか難しい、とあらためて思いました。