料理のレシピやコツをネットで検索して試してみても、なかなか上達しない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。料理教室を主催している料理研究家・水島弘史さんは「実はそのネットのレシピや動画が、かえって料理を難しくしてしまっていること、お気づきでしょうか?」と話します。そこで今回は、水島さんの著書『プロが大切にしている たった一つの料理のルール』から、料理をラクに楽しむ基本を一部ご紹介します。
すべての野菜に共通して考えるべきこと
野菜にはさまざまな種類があります。レタスもごぼうも同じ野菜類ですが、味もかたさも見た目もまったく違います。調理法も生、いため物、煮物、揚げ物とさまざまです。
しかし、すべての野菜に共通してまず考えるべきは、料理して食べるときに歯ごたえを残したいのか、残したくないのかという点です。
野菜にはやわらかくなりやすいものとかたくなりやすいものがあり、基本的にはこのどちらの野菜なのかを知っていれば、ほぼすべて対応できます。
おおまかには、葉物野菜と根菜、果実を食べる実物の違いと考えてください。葉物野菜は加熱した場合でも歯ごたえを適度に残してシャキッとした状態で食べたい場合と、しんなりさせたい場合があるでしょう。根菜類もやわらかく火が通って味がほどよくしみた状態にしたい場合と、歯ごたえを残したい場合もあるはず。このあたりは好みです。