『ゴリオ爺さん』から得られること
社会や会社を支配する「資本主義」という怪物は、先人が積み上げてきた結果であり、体の大きい怪物同然です。
生きていれば、どこかの瞬間に、その怪物に正面衝突して、痛い思いをすることがあるでしょう。
そのとき、真っ先に頭に浮かぶ選択肢は「社会に屈服するか」「社会から逃げるか」の二択です。
そんなとき『ゴリオ爺さん』は、「第3の道があるのだよ」という思想を授けてくれます。
社会に寄り添いながらも、自分らしく生きる方法が必ずある。
むしろ、制限の中でどこまで自由を発揮できるのかを試すこと。
それが社会で生きる人間の醍醐味なのではないかと思いました。
※本稿は『不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。』(大和出版)の一部を再編集したものです。
『不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。』(著:宮下友彰/大和出版)
「なぜ僕はこんなことをしているのだろう? こんな毎日が死ぬまで続くのだろうか?」
希望の会社に入社したものの、自分を犠牲にして働くこと、何よりお金が優先されること、頑張っても報われないこと……、すべて不条理に感じた。
そんな僕を成長させてくれたのは「偉人たちの言葉」だった――!
本書では、哲学・文学・思想をどのように人生に役立ててきたかを、たくさんの事例とともに紹介しています。




